令和7年度の大学入試について:年内入試が増加
文部科学省は令和7年11月26日、「令和7年度国公私立大学入学者選抜実施状況」を公表しました。総合型選抜と学校推薦型選抜を合わせた年内入試による入学者が全体の53.6%に達し、大学入試における年内入試の存在感がさらに高まっています。
注: 令和7年度より選抜区分の定義が変更され、外国人留学生を対象とする選抜も含まれるため、令和6年度以前のデータとの単純比較はできません。
年内入試の現状:全体の半数以上が年内選考方式
入学者全体に占める割合(令和7年度)
| 選抜方式 | 全体 | 国立大学 | 公立大学 | 私立大学 |
|---|---|---|---|---|
| 総合型選抜 | 19.5% | 7.7% | 6.0% | 22.8% |
| 学校推薦型選抜 | 34.1% | 12.7% | 26.9% | 38.8% |
| 年内入試合計 | 53.6% | 20.4% | 32.9% | 61.6% |
総合型選抜・学校推薦型選抜の拡大傾向
国立大学
総合型選抜7.7%、学校推薦型選抜12.7%で、合計20.4%が年内入試。総合型選抜の実施大学数が92.6%に拡大し、年内入試の裾野が広がっています。
公立大学
学校推薦型選抜26.9%を中心に、合計32.9%が年内入試。総合型選抜の実施大学数も80.6%に増加しています。
私立大学
私立大学では6割超(61.6%)が年内入試による入学者となっており、総合型選抜が22.8%と大きく拡大しています。
選抜方式別の入学者数
総合型選抜
| 区分 | 令和7年度 | 参考:令和6年度 | 増減 |
| 国立大学 | 7,714人 | 5,981人 | +1,733人 |
| 公立大学 | 2,183人 | 1,611人 | +572人 |
| 私立大学 | 116,869人 | 90,928人 | +25,941人 |
| 全体 | 126,766人 | 98,520人 | +28,246人 |
学校推薦型選抜
| 区分 | 令和7年度 | 参考:令和6年度 | 増減 |
| 国立大学 | 12,706人 | 12,242人 | +464人 |
| 公立大学 | 9,732人 | 9,267人 | +465人 |
| 私立大学 | 198,977人 | 193,040人 | +5,937人 |
| 全体 | 221,415人 | 214,549人 | +6,866人 |
注: 令和7年度より選抜区分の定義変更があるため、参考値として掲載しています。
令和8年度入試の展望:年内入試はさらに増加へ(予測)
令和7年度傾向から、令和8年度入試(現在募集中)でも年内入試の割合がさらに拡大すると予想されます。総合型選抜の実施大学が9割を超え、年内入試が大学入試の「主流」から「標準」へと完全に移行の時代を実感します。
変わる受験準備:高校1年からのスタートが当たり前に
年内入試に向けた行動モデル
従来の一般選抜中心の時代とは異なり、年内入試を見据えた受験生は高校入学直後から準備を開始しています。
総合型選抜の準備:
志望理由の明確化、探究活動、課外活動の実績づくり
学校推薦型選抜の準備:
評定平均の確保、部活動・生徒会活動
情報収集の時期と方法が大きく変化
高校1年から切れ目なく情報収集
年内入試では出願が高校3年の9月~11月に集中するため、高校1・2年次からの継続的な情報収集が不可欠になっています。
受験生がよく使う情報源
生成AI型検索(Google検索含む)
大学比較、入試方式の理解、志望理由のヒント探し
大学情報ポータルサイト(ナレッジステーションなど)
網羅的な大学情報、大学比較、志望理由のヒント探し入試日程の一覧、Web + SNS&最新データ
受験生と大学広報をつなぐナレッジステーション
受験生の情報収集が「常時型」へ変化する中、大学の情報発信も新たな段階を迎えています。
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参考情報:比較:令和6年度のデータ
データ出典
・令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要 (令和7年11月26日)
・情報公表に関する基礎資料(文部科学省)
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└ 令和7年度国公私立大学入学者選抜実施状況の概要(文科省のデータより)
