令和6年度国公私立大学入学者選抜実施状況の概要(文科省のデータより)
ks編集note >令和6年度国公私立大学入学者選抜実施状況の概要(文科省のデータより)
令和6年度の大学入試について:年内入試が増加
文部科学省は令和6年11月27日、「令和6年国公私立大学入学者選抜実施状況」データを公表しました。総合型選抜や学校推薦型選抜の利用が広がり、入試方式の多様化が進んでいます。特に年内に実施される選抜方式が全体として重視されていることが示されています。総合型選抜、学校推薦型選抜入試による入学者の割合は、国立大学18.5%、公立大学30.5%、私立大学59.3%となっています。公表データには、国立大学、公立大学それぞれの募集人員、志願者数、入学者数なども添付されています。詳細はリンクページをご参照ください。なお、比較対象として、平成21年度(2009年度)のデータも掲載しています。15年を超える期間における入試制度の変化が分かります。
全体数に対する入学者の割合
項目 | 合計 | 国立 | 公立 | 私立 |
令和6年度総合型選抜入学者の割合 | 16.1% | 6.1% | 4.5% | 19.0% |
令和6年度学校推薦型選抜入学者の割合 | 35.0% | 12.4% | 26.0% | 40.3% |
総合型選抜・学校推薦型選抜の拡大傾向
国立大学
総合型選抜の割合が年々増加しており、学校推薦型選抜と合わせた入学者数も増加しています。
公立大学
両選抜方式で増加傾向が見られ、特に学校推薦型選抜の割合が高いことが特徴です。
私立大学
総合型選抜の入学者数は大幅に増加した一方、学校推薦型選抜の入学者数は減少しました。
入学志願者数及び志願倍率について
入学志願者数は延数です。
項目 | 合計:人 | 国立 | 公立 | 私立 |
令和6年度 入学志願者数 | 4,241,908 | 362,308 | 155,030 | 3,724,570 |
令和5年度 入学志願者数 | 4,279,099 | 358,585 | 155,568 | 3,764,946 |
前年対比 | -37,191 | 3,723 | -538 | -40,376 |
令和6年度志願倍率 | 6.8倍 | 3.8倍 | 4.6倍 | 7.5倍 |
令和5年度志願倍率 | 6.9倍 | 3.8倍 | 4.7倍 | 7.6倍 |
総合型選抜について
国立大学、公立大学、私立大学について、入学者数が増加
項目 | 合計:人 | 国立 | 公立 | 私立 |
令和6年度 総合型選抜入学者 | 98,520 | 5,981 | 1,611 | 90,928 |
令和5年度 総合型選抜入学者 | 92,393 | 5,744 | 1,445 | 85,204 |
前年対比 | 6,127 | 237 | 166 | 5,724 |
学校推薦型選抜について
国立大学、公立大学について、入学者数が増加、私立大学について、入学者数が減少
項目 | 合計:人 | 国立 | 公立 | 私立 |
令和6年度学校推薦型選抜入学者 | 214,549 | 12,242 | 9,267 | 193,040 |
令和5年度学校推薦型選抜入学者 | 224,473 | 12,015 | 9,083 | 203,375 |
前年対比 | -9,924 | 227 | 184 | -10,335 |
補足事項:
文部科学省は「多様な人材育成」を目指し、大学に入試方式の多様化を推進しています。特に、高大接続改革の一環として、総合型選抜や推薦型選抜の拡充を求めています。
参考情報:比較:平成21年度(2009年)のデータ
「平成21年度国公私立大学入学者選抜実施状況」によると、AO入試(現在の総合型選抜入試)、推薦入試(現在の学校推薦型選抜入試)による入学者の割合は、国立大学14.9%、公立大学25.0%、私立大学51.2%となっています。
各大学が発表する入試案内をより充実させていきます
ナレッジステーションでは、大学入試の多様化に対応し、各大学が発表する入試案内をより充実させていきます。
特に、大学公式ホームページに掲載される最新情報を重視して、受験生が必要な情報にアクセスできるよう努めています。
データ出典
・令和6年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要 (令和6年11月27日公表)
・情報公表に関する基礎資料(文部科学省)
大学検索(日本の大学)
PR
ナレッジステーションは、インターネット上で開催される進学相談会のような存在です。学校検索を通じて、毎日、1万人以上、年間で630万人(2024年予測)もの利用者が訪れ、多くの学校情報にアクセスしています。受験生や保護者がナレッジステーションで学校の魅力を知り、進学への具体的な行動を起こしています。